互いの性格もあるのでしょうが、結婚して一緒に住み始めるとお互いの細かいところが気になって来ます。
ここ直して欲しいな、とかこういう風にやってくれないかな、とか思うことが多かれ少なかれあります。
例えば靴下を裏返して洗濯機に入れるなとか、食べたら食器を下げろとか家事をしている側からするとちょっとしてことがストレスを感じます。
でもこれがもし会社だったらどうでしょう?
ビールを注がれるときにラベルが上を向いてないとか、両面印刷が見づらいとか、ホッチキスの製本が見づらいとかちょっとしてことが気になりますが、結構スルーして自分で直してしまうことがあると思います。
相手に嫌われたくない
なぜかというと、相手に嫌われたくないからです。
細かいことを言うと、また怒られたとか、あの人は厳しいとか、相手との関係や周りとの関係が崩れることを恐れます。
会社はそういう風に出来上がっています。
周りからの目であったり、時に出世や評判を気にしてぐっとこらえたり、時に「自分がやったほうが早いから」など常に合理的な判断を下すのが会社でのサラリーマンです。
でも例えば名刺の渡し方がなってない、とかクライアントのメール返信が遅いとかクリティカルなものは恐らく注意するでしょう。
それは相手に嫌われたりしても絶対に直した方がいいからです。または将来的に相手が直さないと彼自身が大きな損害を被るからです。
ただ、この手の忠告は1ヶ月に一回あるかないかです。
あまりにもアドバイスが多すぎると相手も慣れて来て無視してくる、あるいは反論します。
家でも小言が多い妻や夫というのは往々にして煙たがられます。
間違いを指摘されると、また始まった、という感じで受け流されます。
相手への忠告は基本的にクリティカルなものだけに絞るべきです。
ダメな部下がいたらフォローしますよね。
自分でできることは基本フォローしていくのがいいと思います。
例えば靴下を裏返しに入れて洗濯していたら、別にそのまま洗えばいいのです。
お皿は下げてくれないのなら、自分で下げればいいのです。
期待は勝手にするほうが悪い
これも個人的な意見ですが、期待とは他人が勝手に相手にする妄想です。
期待するほうは勝手にすればいいと思いますし、期待されるほうはそんなこと置いておいて、鼻歌交じりで好きなことをすればいいのです。
「でもそれじゃ自分ばかり損して、不公平なことになるじゃん」という人もいるでしょう。
自分がしたいことを話し合う
仕事も同じですが、なぜそんなことを言うのか明確にして述べますよね。
例えば家事を分担してほしいと思っている女性は、旦那と互いに平等でいたいのではないですか?
それをしっかりアピールしていくことが重要だと思っています。
自分の人生、仕事をしっかりやって社会との接点を持っていたい。
もし、あなたが死んだり、働けなくなっても私が支えられるだけの準備をしておきたい。
理由はそれぞれあるはずですが、必ず大きな理由や自分がしたいことがあるはずです。
そこを夫婦で共有できているのであれば小さな小言は些末なことだと思っています。
むしろそこが互いに共有できていれば「お互い忙しいし、これぐらいはやろうかな」と思うくらいの余裕が出てくると思います。
最後に
こんなことを言っているのはある友人夫婦がいつも些細なことで喧嘩していることに起因します。
彼らは互いに目指しているところが同じはずなのになぜかかみ合わないのです。
女性が働きたいと思うならしっかり意思を共有すべきですし、それをせずに勝手に相手にあれやってくれないかな?なんて期待するのはお門違いも甚だしいかなと思っています。
男性は忙しいと言って逃げるかもしれませんが、30分早く起きれば家事ができます。
少なくても土日の朝は30分の時間は必ず取れるはずです。
夫婦の目指すところを共有すればそういった細かい時間を互いのために使えるようになるはずです。