STAP細胞の論文不正で一躍有名人になってしまった小保方晴子さん。
私自身は彼女について支持する、しない、という判断は置いておき、社会的に大きな影響を与えたことは反省に値するな~ぐらいで思っていました。
そんな小保方さんのことを忘れかけていたころにプレジデントオンラインで気になる記事を見かけましたのでいくつか引用しながら感想を書きます。
小保方さんの信者
2018年3月に「小保方晴子日記」なるものが出版されたそうです。
いまだに小保方さんについてのマーケティングをしている人がいるんだな~半分無関心に、半分呆れながら小保方さんに関する記事を読んでいました。
私が興味を引かれたのは、彼女の”信者”たちがどんな人たちかということです。
この記事を書いた掛谷氏によると、小保方さんが2016年に書いた「あの日」という本では多くのレビューが寄せられ、その多くが支持派であることがわかっています。
正直言って私はSTAP細胞はあるのかもしれないと思いつつ、ただ小保方さんは不正をしたという事実は変わらないのですから、やはり彼女は間違っていたと思っています。
それでも支持派が多いのは不思議ですよね。
絶歌を支持する小保方派
掛谷氏の記事によると、彼女の本を高く評価しているレビュアーは同じく「絶歌」という本を高く評価していることがわかったそうです。
「絶歌」は神戸連続児童殺傷事件の犯人「少年A」が書いた本です。
1997年に中学校の正門に切断された小学生の頭部が置かれた事件で、当時は猟奇的な事件としてマスコミも多く報道をしましたが、
何より驚いたのが犯人が14歳の中学生であったことです。
そんな少年Aが更正期間を終えて社会に復帰して書いたのが「絶歌」です。
※表は記事より抜粋
小保方晴子を信じる困った人たちの共通点 | プレジデントオンライン
同じ子供いる親としては自分の子供が殺されたら、怒り以外の感情が出てこないと思うのですが、その犯人が生きており、しかも事件の経緯を出版までしているなんて
怒り心頭だと思うのですが、実はこの本にも一定の“信者”がおり、それが小保方さんの本を評価しているのと同じ人たちなのです。
小保方・少年A支持派の共通点
掛谷氏が言うようにどうも犯罪者を擁護する発言をしている方々の多くが、レビューの中で「マスコミ」という言葉を多用しています。
・マスコミの異常な報道
・マスコミにも罪がある
・マスコミこそ小保方さんを犯罪者に仕立て上げた張本人
などなど
絶歌にいったっては「マスコミが嘘ばかり言うからこういう本は評価する」という犯罪者がどのように犯行に至ったかという過程を出す本自体を擁護する発言まである始末。
マスコミを攻撃する人ほどマスコミが気になってマスコミに影響を受けます。
報道を聞いて、「ふーん、僕はこう思うな」ぐらいで止めておけばいいのに過剰にマスコミに影響を受けるのと真実を見誤ることになるのではないでしょうか。
マスコミに影響を受けすぎるとそこばかりが気になってしまい、彼女が実際に学会の信頼度をどれだけ傷つけたか、犯罪者が擁護されることで被害者がどれだけ傷つくかなど、容易に想像できることが見えなくなってしまうのですね。
最後に
マスコミに影響を受けすぎないということも大事でしょう。
犯罪者が犯罪で本を儲けるというのもなんともおかしい話な気がしています。レビューの中には「人を殺すのがどういうことかを本を通じて知りたかった」なんていうとんでもないレビューまである始末です。
日大アメフト部の事件が今はにぎわっていますが、正直どちらが正しいことを言っているかは物証や第三者の証言から私たち自身で判断するしかないですよね。