公認会計士という職業は普段聞きなれないので給料がどうか、待遇はどうか、福利厚生はどうかなど気になるのではないでしょうか。
おそらくビッグ3(大手の監査法人、新日本、あずさ、トーマツ)は似たような待遇であることが予想されますので、これから公認会計士を目指す方は参考にしてみてください。
ちなみに私は大手Tに在職していたことがあります。
どんな役職があるか
役職は大きく5つあります。
スタッフ…1〜3年目
シニアスタッフ…4〜6年目
マネージャー…7〜10年目
シニアマネージャー…10年目以上
パートナー…オーナー側なので昇進次第
マネージャー以上が管理職になります。
役職の右側は何年目の人が多いかを出しています。昇進が早い人も遅い人もいます。
最近はあまり飛び級のように昇進するケースは稀です。むしろ、基本はアップorアウトが自然にできていて、昇進できなかった人は自然とやめていきます(会社がやめさせるわけではありません)
給料の目安
スタッフ…年収500万 基本給30万
シニアスタッフ…年収900万 基本給41万
マネージャー…年収1000万 基本給58万
シニアマネージャー…年収1100万 基本給65万
パートナー…個人評価による
残業の多寡と評価によって100万くらいは差が出ると思いますが、平均取るとこんな感じでしょう。
普通のサラリーマンよりも全然給与水準は高いと言えるでしょう。
新卒で入ればいきなり500万以上の年収ですから、さらに20代でシニアスタッフになる人が多いでしょうからそれで年収900万というのは高いです。
もちろん裏があるわけです。
というのも基本的に残業がベースになります。特に繁忙期は1か月100時間近い残業をしますし、優秀な人であればあるほど仕事が回ってきて、労働基準局に怒られるくらい働きます。私もよく休日出勤もしました。
パートナーはピンキリです。スタートはシニアマネージャーに毛が生えたくらいでしょうから1500万いかないくらいでしょう。
昇進のしやすさ
大手監査法人は外資系の血が流れているところが多いです。
そのため給与評価、人事研修などは外資系会社に似てきます。
一方でスタートは日系企業のため働き方は日本企業的で年功序列なところがあります。
一般的によほど出来が悪くない限りマネージャーくらいまでは昇進が可能です。シニアマネージャーやパートナーはそれぞれの個人の出来によってきます。
最近はパートナーのマネージャ化が進んでおり、ある程度在籍していればパートナーに昇格できるようになってきています。(もちろん、最低限パートナーになる実力は必要です)
というのも何年か前からボードメンバー(経営層)が合同会社を別途に作って持ち株会社のような形態になっているため、通常パートナーの中でも平パートナーのような立ち位置ができました。昇進しやすくなる一方で、名ばかり管理職が進むので実際の満足度はこれからどうなるかが見ものです。
しかし、まじめにコツコツやっていれば年収1000万くらいが約束されるので悪くないと言えるでしょう。
最後に
一昔前は長時間労働がかなり問題になっていましたが、現在ではかなり改善されています。ただ、やはり士業という特性上それなりに働きます。
給与面ではかなりいいのではないでしょうか。専門職ということもあり、仕事のやりがいもそれなりにあります。