マーケティングの視点でよく言われることですが、「人は自分の本当に欲しいものがわからない」といいます。
自分が本当に欲しいものというのは理解していない、という前提で物事を進めることはまさに「無知の知」
まずはそこから理解することで、自分に合った買い物ができると思っています。
ヘルシーなマクドナルドの失敗
マクドナルドは昔、定期的にお客さんに対してあったらいいな~と思うハンバーガーのアイデアを募集していたのを知っていますか。
その時にほぼ間違いなく上位に上がってくるアイデアが、肉やチーズの代わりに野菜をふんだんに使ったヘルシーバーガーだと言います。
いつの時代もヘルシー志向は大事だし、女性や高齢者にも人気があるため、何度も商品として販売するのですが、全く売れなかったそうです。
マクドナルドに行くお客さんはジャンクな食べ物を食べにいくのであって、そうではない食べ物は別に必要ないという話です。
よく考えれば当たり前の話ですよね。
野菜が食べたきゃ別の店に行くわけです。 そこをお客さん主導で製品開発をすると全くうまくいかないわけです。
私たちは自分が欲しいものを理解していない
ハンバーガーに限らず、私たちは欲しいものを聞かれると、本当に欲しているものを答えられないのです。
例えば家を買うときもそうで、初期の段階で、色んな条件を設定する時に自分のニーズをほとんど理解できていないことが多いのです。
どんな家がいいか?と聞かれて、戸建がいい、マンションがいい、ととにかく答えている場合は特に何の根拠もない、もしくは思い付きで答えているケースがほとんどだと思います。
で、実際に目の前にそれを確認してみると「そんなに欲しくないな」と思ってしまうわけです。
どうすればいいか?
一つはプロや第三者に聞くということでしょう。
例えばマイホームで言えば、家というのはどういう基準で選んだらいいのか、みんながどういう家を選んでいるのか、家族構成、勤務地、予算から見て最適な提案をプロから受けるのは重要でしょう。
その時に必ず複数のプロからアドバイスを受けましょう。
どうしても人間は主観が入るので、いくつか意見を聞き決めるのがいいでしょう。
そしてもう一つは自分自身でもしっかり知識と経験を積むこと。
自分にとって必要なものは何かをしっかりと学ぶことで決断力を上げることができます。
最後に
情報が少ない中では、自分が欲しいもの=自分に合っているもの、ではないことがよくわかります。そのため、まずはとにかく情報収集をして、自分に必要なものを分析することからはじめましょう。
時にはプロの目線や第三者からアドバイスをもらいながら、しっかりと自分の理想を追求することで最適な買い物ができると思います。